るりとうわた

日常をつづる

るりとうわたの季節


庭のるりとうわたが花盛りです。
この日記の題名にもなり、私の好きな花です。
まるで砂糖菓子のような造作の花びら、色はベビー色の淡い水色、星型は夢見る乙女チックで、壊れそうな柔らかさが愛おしい花です。(笑)
水色の5枚の花びらが輝く星のように見えるということからブルースターと呼ばれています。
ブラジルやウルグアイといった南米地域が原産のガガイモ科の多年草です。別名「オキシペタルム」、和名「るりとうわた(瑠璃唐綿)」
    
こんな美しい花を咲かせる地球はかけがえのないものですが、日本が今直面している原発事故はまだ収束の見込みがありません。
地震国の日本ですが、こうした原発が54基も存在します。
それも日本は、アメリカ、フランスに続いて、世界第3位の数だということです。
アメリカ104基、フランス59基、日本に次いでロシア31基、韓国20基、イギリス19基、カナダ、インドが18基、ドイツが17基です。
29カ国の合計で出力 365,725 MW(e)、基数 431基 になる。(2010年IAEA(International Atomic Energy Agency, 国際原子力機関

このほど12、13日にイタリアで原発再開の是非を問う国民投票が実施され、反原発票が94.05%と圧倒的多数を占めました。
この結果を受け、「イタリアは原発にさよならを言わなければならないだろう」と原発再開を推し進めていたベルルスコーニ首相は再開を断念し代替エネルギー開発に取り組む意向を表明した、ということです。

当初、国民の関心はそれほど高くないとみられていた。ところが、東京電力福島第1原発事故の発生で状況が一変し、反原発の世論が一気に高まった。首相は国民投票の回避を図ったが、世論の勢いを止めることはできなかった。
 福島原発の事故後、国民投票で「脱原発」を決めたのはイタリアが初めてだが、ドイツでは政府が22年までに全原発の閉鎖を決定し、スイスも34年までの原発廃炉を決めている。イタリアが加わり、「脱原発」の流れは一層強まった。

さらに

 福島原発事故はもちろん、日本の世論にも大きな影響を与えている。共同通信社が5月中旬に実施した世論調査では、原発を今後「直ちに廃止すべきだ」「減らすべきだ」の合計が53・0%となり、「現状維持」は38・5%だった。

 こうした世論の動きを現実の政策に反映させるために、脱原発派も原発維持派も、その利点やリスク、実現への工程表などの判断材料を示し、徹底的に論議したうえで、最後は国民が選択する。そのプロセスが不可欠だ。

 複雑で難しい問題でも、政治家や専門家だけに任せてはおけない−。そうした国民の危機感は、日本もイタリアも同じではなかろうか。(西日本新聞コラム6/15)

本当に世論がどう動くか、国民一人一人の問題だと思います。

私自身、こんなに日本で原発が増えていることさえ知らなかったのですから、無知は怖いですね。

未来の地球のために、子どもたちのために原発以外の電力供給を望みます。

村上春樹さんがスペインのカタルーニャで、文化の違いを乗り越えて語りかけられた、カタルーニャ国際賞の受賞スピーチ「非現実的な夢想家として」に感動しました。

http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html

 「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」

 我々はもう一度その言葉を心に刻まなくてはなりません。
 我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です。
ほんとうに私たちはいつだって、NO MORE 広島、NO MORE 長崎 を忘れてはいけなかったのです。